海事関係者に対して実施したアンケート調査などによると、一部の利用者から、気象庁が発表する情報は、時間的、空間的に利用者が必要する情報よりも粗すぎるとの批判がある。例えば、沿岸海域ごとに現在の沿岸波浪実況図よりもきめ細かい情報提供を期待しているようである。また、海上保安庁のまとめた資料(リモートセンシングに関する調査研究報告書(6))によると、波浪観測について…現状の波浪数値モデルは主として外洋を重点においたものである…としており、さらに、…沿岸波浪モデル、特に内湾については特別なモデルの作成を必要とし、その最適メッシュの検討が必要…と述べている。ただし、この報告書では、必要性の説明が不十分である。